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GOODDESIGNAWARD2024

2024 グッドデザイン賞

  • 鉄骨加工工場/オフィス
  • Kinoshita Fe26 木下工業株式会社 新工場/新事務棟

この度、弊社の新工場と新社屋の優れたデザイン性が認められグッドデザイン賞を受賞することができました。ひとえに大成建設の皆様の支えがあり完成できたと考えております。

業界の3Kイメージを払拭し魅力的な業界に変えるために、自社の鉄骨技術で新しいデザインに挑ませていただきました。効率的でシンプルな製造ライン、従業員にとって快適で安全な作業環境、鉄骨量を削減し資源を大切にすること、これらを実現するダイナミックで美しい工場が完成しました。

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GOODDESIGNAWARD2024

受賞ポイント DESIGN POINT

  1. 自社製造の鉄骨を積極的にあらわにした、ダイナミックで美しい魅せる鉄骨ファブ工場。
  2. 合理的な構造架構計画で、鉄骨量と杭本数を削減。資源を大切にする新しい鉄骨ファブの在り方。
  3. 雁木空間を思わせる安全通路や効率的な換気システムで、業界の3Kイメージを払拭する快適な環境づくり。

経緯と成果 Background and Results

創業75周年を記念するとともに、工場規模を約1.4倍に拡大して製造力を強化することを目的としてスタートした事業でした。 製造力の強化には、工場規模の拡大と同時に人材の採用強化が必要でしたが、業界全体で人材不足が深刻化している現状です。鉄骨ファブ業界のネガティブなイメージを払拭し、製造業を魅力的にしていかなければ若く優秀な人材を多く採用するのは困難という問題意識がありました。そこで、明るく新鮮な空気に満ちた作業環境と振動騒音のない事務環境を実現するウェルネス化や、環境負荷の高い鉄骨部材を最小限に抑えて資源を大切にするサステナブルなデザインなど、業界の新しい常識や価値観を取り入れ具現化していく挑戦の場ととらえた。鉄骨加工を生業としてきた我々が、自社の建設工事で何ができるかをゼロから考えました。

効率的なワンウェイ動線を作る東西に長いプランを実現するためには、短辺方向にブレースのない空間が必要でした。組立柱形式の採用で効率的に水平力を吸収した結果、細柱とV字柱のダイナミックで美しい空間を実現。鉄骨量と杭本数の削減に成功した資源を大切にする工場です。組立柱の形状を生かし、北からの卓越風を軒下から取込み中央の高窓から排気する仕組は、明るく新鮮な空気に満ちた快適な作業空間を提供します。組立柱の下部の雁木空間は、従業員用駐車場から事務棟への出勤通路でもあり、水平連続窓から見えるのどかな風景を楽しみながら、雨や雪の日でも気持ちよく出勤できます。ZEB readyを取得している環境に優しい事務棟は工場と別棟とし騒音振動のない事務環境で従業員にも優しくなっています。従業員自らが作り上げた耐震棚が事務棟の安全を守り、事務棟を立体的につないでコミュニケーションを誘発します。誇りと愛着を持てる魅せる鉄骨ファブ工場の完成です。

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審査委員の評価 Judge's Evaluation

会社が得意とする鉄骨技術を駆使してデザインされた新しい工場である。外観はシンプルだが、合理的な構造計画を追求しながら、シンボリックなV字柱や意匠性が高い耐震棚など、目を楽しませるダイナミックな空間が実現された。すなわち、従業員が制作に参加しており、工場そのものが木下工業の技術力を示す場になっている。またコンピュータの活用、環境や従業員のウェルネスへの配慮のほか、鉄骨断面をもとにしたオリジナルフォントの作成など、全方位的にデザインが行き届いている。

ワークプレイス空間
入賞
  • 2024 | Shortllist(入賞)
  • ワークプレイス空間
  • KINOSHITA Fe26 木下工業株式会社新工場・新事務棟
  • 古市理 / 大成建設
  • 完成年月または展示開始日 : 2023-08-31
  • ディレクション : 石川真吾 / 大成建設
  • デザイン : 井坂匠吾 / 大成建設
  • 構造設計 : 御所園武 / 大成建設
  • 構造設計 : 片岡卓也 / 大成建設
  • 設備設計 : 瀧澤幸大 / 大成建設
  • 設備設計 : 家坂昂希 / 大成建設
  • 施工 : 大成建設
  • クライアント : KINOSHITA Fe26 木下工業
  • 撮影者 : 東正治
  • KDA1
  • KDA2
第58回サインデザイン賞
銅賞
  • 2024 | 日本サインデザイン(銅賞)
  • No.208
  • KINOSHITA Fe26
  • 木下工業株式会社
  • 古市理 / 大成建設
  • 所在地 | 福井県坂井市坂井町東長田
  • 完成 | 2023-08-31
  • ディレクション | 大成建設 古市理
  • デザイン | 大成建設 石川真吾、井坂匠吾
  • 施工 | 大成建設
  • クライアント | KINOSHITA Fe26 木下工業
  • 撮影者 | 写真の光友 東正治
  • デザイン意図

    鉄骨ファブであるKINOSHITA Fe26の創業75年を記念する新工場建設プロジェクト。工場の構造部材は自社製造することから、工場そのものがショールームとなる設計である。

    「業界のネガティブなイメージを払拭し、製造業を再び魅力的にする」。お客様の強い要望から、空間を作る鉄骨と従業員のアクティビティをつなぎ、鉄骨に対する愛情と誇りを醸成するサインを目指した。工業合理性と構造力学に裏打ちされた鉄骨断面のウェブとフランジの厚みの比率およびフィレットのルールに従いながら、ユーモアーをもたせたオリジナルの鉄骨フォント/ピクトサインに昇華させた。

  • 大成建設 井坂匠吾
  • SDA1
  • SDA2
  • SDA3
  • SDA4
想像は、創造できる。
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